
料理名
Kogt torsk med sennepssovs / ゆで鱈のマスタードソースがけ
この料理について
グリーンランドの沿岸部で日常的に食べられる家庭料理。デンマーク統治の影響でマスタードソースが定着しており、鱈はグリーンランド沿岸で最も手に入りやすい魚のひとつ。祝祭とは無関係の、週に何度も出てくる平日の一皿。
材料(4人分)
| 食材 | 分量 | 日本での入手 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 鱈(切り身、皮つき) | 600g | スーパー全般 | 生でも冷凍解凍でも可。タラの切り身として市販のもの |
| 塩 | 適量 | — | ゆで水に加える |
| 月桂樹の葉 | 1枚 | スーパー、KALDI | なければ省略可 |
| 黒胡椒(粒) | 5粒 | スーパー全般 | ゆで水用 |
| 【マスタードソース】バター | 大さじ2 | スーパー全般 | 有塩でも可 |
| 薄力粉 | 大さじ2 | — | — |
| 魚のゆで汁 | 200ml | — | 鱈をゆでた後の汁を使う |
| 牛乳 | 100ml | — | — |
| 粒マスタード | 大さじ2〜3 | スーパー全般 | ディジョンマスタードでも可 |
| 塩・白胡椒 | 各少々 | — | 味を整える |
| ケチャップ | 適量(仕上げ) | — | 卓上で各自が加える |
アレルゲン:魚(鱈)、乳製品(バター・牛乳)、小麦(薄力粉)、マスタード
ソース照合メモ
| 食材・要素 | 現地語ソース(デンマーク語含む) | 英語ソース | 日本語ソース | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 鱈(torsk) | Travel by Stove(デンマーク語レシピから翻訳)に明記 | Travel by Stove #3 に記載 | — | 必須 |
| マスタードソース | "Boiled Cod with Mustard Sauce" として複数言及 | #3 Travel by Stove に明記 | — | 必須 |
| ゆで汁をソースに使う | Travel by Stove("Reserve 1/3 cup of the boiling water for the sauce") | #3 に明記 | — | 必須・核心 |
| じゃがいも茹で汁混用 | "potato water" とある(ソース用の液体に混用) | #3 に記載 | — | オプション(じゃが芋を別に茹でている家庭で発生する) |
| ケチャップ(卓上) | 現地の家庭写真で頻出 | 複数の旅行記で言及 | — | 地域固有・卓上使用 |
| バター+小麦粉ルー | 北欧全般のマスタードソースの基本 | 英語ソース全般 | — | 必須 |
| アザラシ・鯨・トナカイ | #1 #2 #5 に明記(suaasat系) | 複数に明記 | — | 別料理(suaasat)の材料 |
この料理を成立させる核
- 鱈はゆでること。焼かない。蒸さない
- ソースに鱈のゆで汁を使うこと。これが風味の軸になる。水や市販のブイヨンでは別物になる
- マスタードは加熱後に加える。ルーに最初から入れると風味が飛ぶ
- ソースはバターと小麦粉のルーベースであること(北欧式ベシャメル構造)
作り方
- 鱈の切り身に軽く塩をふり、10分置く。出てきた水分をペーパーで拭く。
- 鍋に水を張り、塩少々・月桂樹の葉・粒黒胡椒を入れて沸かす。沸騰したら弱火にし、鱈を入れる。
- 鱈を8〜10分ほど静かにゆでる(ぐつぐつさせない。身が崩れる)。火が通ったら取り出し、皿に移して蓋かラップで保温する。
- ゆで汁を200mlすくって取り置く(これが重要)。
- 別の小鍋にバターを入れ、中火で溶かす。薄力粉を加え、木べらで絶えず混ぜながら1〜2分炒める(焦がさない)。
- ゆで汁を少量ずつ加えながら、都度よく混ぜる。全量加えたら牛乳を加え、さらに混ぜる。弱火にして、とろみが出るまで5分ほど加熱する。
- 火を止めてから粒マスタードを加え、混ぜる。塩・白胡椒で味を整える。
- 保温しておいた鱈を深皿に盛り、ソースをかける。卓上にケチャップを置いて各自でかける。
食べ方
白いパン(またはゆでたじゃがいも)と一緒に食べる。ソースをパンで拭い取るのが家庭での食べ方。マスタードソースはたっぷりめにかける。ケチャップは子どもが特に好んで使う。
補足
- 失敗しやすいポイント:ゆで汁を捨ててしまうと、ソースが魚の旨みのない薄い白いソースになる。必ず取り置くこと
- 代用提案:粒マスタードの代わりにディジョンマスタードを使うと、辛みが増してざらつきがなくなる(風味差:やや鋭くなる)。粒の食感が好みの場合は粒マスタード推奨
- 時短バージョン:電子レンジで鱈に蒸し調理(600Wで4〜5分)→ 市販の白ソース(ベシャメル)にマスタードを混ぜるだけで10分以内に作れる。ゆで汁が出ないため旨みは落ちる
- 翌日の楽しみ方:ソースに残りの鱈をほぐして入れ、パスタや温めたパンにかけて食べる。ソース自体は翌日まで冷蔵保存可
同じ場所でも、毎回違う家族・違う偶然・違う料理になります。