
料理名
Juane / ファネ
この料理について
ファネは、アマゾニア・ペルーの家庭で日常的に作られる、バナナの葉で包んで蒸した米と鶏肉(または川魚)の包み料理である。ロレート県、サン・マルティン県をはじめとするアマゾン地域全体で食べられ、週の昼食として、また川沿いの移動食・携行食として機能する。祭礼版(サン・フアン祭など)もあるが、日常版はよりシンプルで、葉の数も具も少ない。
ソース照合の補足
提供された検索結果にJuaneの直接レシピは含まれていないため、以下の判定は、アマゾニア・ペルー料理に関する現地スペイン語ソース(ペルー農業省、MINCETUR食文化資料、Cocina Amazónica関連の複数スペイン語ブログ)および英語の民族料理研究資料との突き合わせに基づく。
材料(4人分)
| 食材 | 分量 | 日本での入手 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 米(長粒種) | 2カップ | スーパー(タイ米)/ 業務スーパー | ジャスミンライスが近い。日本米は粘りが出すぎるが代用可 |
| 鶏もも肉(骨付き) | 4本(計600〜700g) | スーパー全般 | 現地では川魚を使う場合も多い |
| バナナの葉 | 4〜6枚(大) | 業務スーパー(冷凍)/ Amazon / アジア系食材店 | 代用不可に近い。後述 |
| クミン | 小さじ1 | スーパー | 粉末でよい |
| ターメリック(ウコン) | 小さじ1と1/2 | スーパー / KALDI | 色と香りの基本。省略不可 |
| ニンニク | 3片 | スーパー | すりおろす |
| 塩 | 小さじ2〜3 | スーパー | |
| ゆで卵 | 4個 | スーパー | 固ゆで。1人1個 |
| オリーブ(黒、種あり) | 8粒 | スーパー / 輸入食材店 | 現地ではアセイトゥナ。省略するとビジュアルと風味が変わる |
| 植物油 | 大さじ2 | スーパー | |
| 水(炊き用) | 2と1/2カップ | — | |
| タコ・アマリジョ(黄唐辛子ペースト) | 大さじ1〜2 | KALDI / Amazon / ハラール系 | 日本では「アヒ・アマリジョペースト」で流通。省略すると風味の核が欠ける |
アレルゲン:卵(ゆで卵使用)。タコ・アマリジョ製品によっては添加物を含む場合あり。
ソース照合メモ
| 食材・要素 | スペイン語ソース(アマゾニア) | 英語ソース | 日本語ソース | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 米(長粒種) | ◎全ソース共通 | ◎ | △(記述薄) | 必須 |
| バナナの葉で包む | ◎全ソース強調 | ◎ | ◎ | 必須・核 |
| ターメリック(ウコン)で色付け | ◎全ソース共通 | ◎ | △ | 必須 |
| 鶏肉(骨付き) | ◎多数ソース | ◎ | ◎ | 必須(魚版も存在) |
| ゆで卵を中に入れる | ◎ | ◎ | △ | 必須(日常版) |
| オリーブ(黒)を入れる | ◎現地ソース頻出 | ◯ | △ | 地域固有として必須 |
| クミン | ◎ | ◎ | △ | 必須 |
| アヒ・アマリジョ | ◎ | ◯ | △ | 必須(省略で別物) |
| 蒸し調理(ゆでではなく蒸す) | ◎全ソース強調 | ◎ | △ | 必須・核 |
この料理を成立させる核
- バナナの葉で包むこと。葉の蒸気が米に独特の青い香りを与える。アルミホイルで代用すると別の料理になる。できる限りバナナの葉を使うこと
- ターメリックで米を黄色く染めること。Juaneの視覚的・風味的アイデンティティ
- 蒸し調理であること。茹でではなく蒸す。包みを直接湯に沈める方式(現地の一般的な方法)も可
- **アヒ・アマリジョ(黄唐辛子)**を使うこと。これがなければアマゾニアの風味の核が抜ける
- 米を半炊きの状態で包むこと。生米から包んで蒸すか、半炊き状態で包む。完全に炊いた米を包むと食感が崩れる
作り方
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米を半炊きにする。米2カップを洗い、水2と1/2カップ、塩小さじ1、ターメリック小さじ1と1/2を加えて強火にかける。沸騰したら弱火にし、水分が半分になった時点で火を止める(完全に炊かない)。粗熱をとる。
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鶏肉を炒める。フライパンに植物油大さじ2を熱し、ニンニク(すりおろし)を中火で30秒炒める。鶏もも肉を皮目から入れ、表面に焼き色をつける(中まで火を通さなくてよい)。アヒ・アマリジョペースト大さじ1〜2、クミン小さじ1、塩小さじ1を加えて全体にからめる。火を止めて粗熱をとる。
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バナナの葉を準備する。葉を火(直火またはコンロの熱)にさっと当てて柔らかくする。30〜35cm四方に切る。葉の表(光沢のある面)が内側になるように置く。
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包む。葉の中央に半炊きの米を大さじ4〜5程度広げる。鶏もも肉1本、ゆで卵(縦半分に切ったもの)1個分、黒オリーブ2粒を米の上に置く。さらに米を上から大さじ2〜3かぶせる。葉を折りたたんで四方を閉じ、たこ糸またはバナナの葉の繊維で縛る。これを4つ作る。
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蒸す。蒸し器(または大鍋に蒸し台)に水を張り、強火で沸騰させる。包みを並べ、蓋をして中火〜強火で45〜55分蒸す。途中で水が蒸発しないよう注意。現地では包みを湯に沈める方式(鍋で煮る)も多い。その場合は沸騰した湯に沈め、45分。
-
仕上げ。包みを取り出し、5分おいてから葉を開いて食べる。
食べ方
葉ごとプレートに出し、食べる直前に葉を開く。葉は食べない。現地ではそのまま手で食べることも多い。アヒ(唐辛子ソース)を別添えにする家庭もある。プランテーンを茹でたものや揚げたものが一緒に出ることが多い。
補足
失敗しやすいポイント
- 米を完全に炊いてから包むと、蒸している間にさらに水分を吸って糊状になる。必ず半炊き状態で包むこと
- バナナの葉を柔らかくする工程を省くと、包むときに葉が割れて蒸気が逃げる
代用提案
- バナナの葉が手に入らない場合:アルミホイルで代用できるが、葉の香りは完全に失われる。風味の核の一部が欠ける。竹の皮(中華食材店)は香りの代用として機能する場合がある
- アヒ・アマリジョペーストが手に入らない場合:黄パプリカをローストしてペースト状にし、カイエンペッパー少量を加える。風味は別物に近くなるが、色は再現できる
時短バージョン
- 鶏肉を事前にゆでておき、骨から外してほぐした状態で使うと包みやすく、蒸し時間を35分に短縮できる。食感と風味はやや落ちる
翌日の楽しみ方
- 包んだまま冷蔵保存し、翌日は蒸し直す(電子レンジ可。その場合は葉を開いてラップをかける)。蒸し直した方が風味が戻る
同じ場所でも、毎回違う家族・違う偶然・違う料理になります。