
フェイジョン・コン・アロース(Feijão com Arroz)
Feijão com Arroz / 豆の煮込みと白飯
この料理について
フェイジョン・コン・アロースはブラジル全土の家庭で日常的に食べられる昼食の基本形であり、マット・グロッソ州でも例外ではない。豆(フェイジョン)は週の初めにまとめて煮て、数日分を使い回すことが多い。「ご馳走」ではなく、毎日の昼の定位置にある料理。
材料(4人分)
| 食材 | 分量 | 日本での入手 | 備考 |
|---|---|---|---|
| カリオカ豆(Feijão Carioca) | 300g | 富澤商店・Amazon・ブラジル食材店 | なければ手亡豆(インゲン豆の一種)で代用可。色と甘みが若干異なる |
| 豚バラ肉(薄切りまたはブロック) | 150g | スーパー全般 | ベーコンやパンセッタでも可(風味がより強くなる) |
| にんにく | 3〜4片 | スーパー全般 | |
| 玉ねぎ | 1/2個 | スーパー全般 | |
| サラダ油 | 大さじ2 | スーパー全般 | |
| 塩 | 小さじ1〜(調整) | ||
| 月桂樹の葉 | 1枚 | スーパー全般 | |
| 水 | 適量(豆を浸すのに1L、煮るのに1〜1.5L) | ||
| 白米 | 300g(2合) | スーパー全般 | ブラジル式炊き方あり(後述) |
アレルゲン:豚肉(肉アレルギーの方注意)。特定原材料には該当しないが、豆類アレルギーの方は摂取不可。
ソース照合メモ
| 食材・工程 | ポルトガル語ソース | 英語ソース | 日本語ソース | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| カリオカ豆(またはプレトン) | ◎(YouTube、フードブログ共通) | ◎ | △(フェイジョアーダとして言及) | 必須 |
| 豚脂・豚肉での炒め出し(refogado) | ◎(複数ソース) | ◎ | △ | 必須 |
| にんにく・玉ねぎ | ◎ | ◎ | ◎ | 必須 |
| 月桂樹の葉 | ◎ | ◎ | △ | 必須 |
| 白米(炊飯時ににんにくで炒める) | ◎ | ◎ | △ | 必須(ブラジル式) |
| 生トマト(ソフリット) | ○(一部ソース) | △ | × | オプション |
| 青ねぎ(仕上げ) | ○(一部ソース) | △ | × | オプション |
この料理を成立させる核
- 豆を前日から水に浸す(最低8時間)。浸水なしで炊くと外側が硬いまま内側が崩れる
- refogado(レフォガード)を作る:にんにく・玉ねぎ・豚脂を油で炒めてから豆と煮汁を加える。この工程を省くと別物になる
- 豆を煮た後、一部をつぶしてスープに戻す:とろみの正体はこれ。市販のとろみ剤は使わない
- 白米はブラジル式に炊く:炊く前ににんにくで米を炒めてから水を加える。日本の炊飯器方式と風味が変わる
- 豆とご飯は別々に作って皿の上で並べる。混ぜて炊かない
作り方
豆の準備
- 豆をボウルに入れ、たっぷりの水に浸けて一晩(最低8時間)おく。浸けた水は捨てる。
- 豆を新しい水1〜1.5Lで鍋に入れ、月桂樹の葉を加えて中火で加熱する。沸騰したら弱火にし、蓋をして40〜50分煮る(豆が親指と人差し指で軽くつぶれる程度が目安)。圧力鍋なら加圧後15〜20分。
refogado(炒め出し)を作る 3. 別のフライパンに油大さじ2を入れ、中火で加熱する。豚バラ肉を1〜2cm角に切り、脂が出るまで炒める。 4. みじん切りにしたにんにく3片、玉ねぎ1/2個を加え、玉ねぎが透明になるまで炒める(約3〜4分)。 5. 煮上がった豆をカップ1分だけフライパンに加え、フォークまたはへらで粗くつぶす。 6. つぶした豆をフライパンごと元の鍋に戻して混ぜ、塩で味を整える。弱火でさらに10分煮て、スープに自然なとろみをつける。
ブラジル式白米(Arroz Brasileiro) 7. 米を研がずにそのまま(またはさっと洗って水気を切る)フライパンに入れ、油大さじ1とみじん切りにんにく1片を加えて中火で炒める。米の粒が白っぽくなり、にんにくの香りが出るまで2〜3分炒める。 8. 水600ml(米300gに対して)と塩ひとつまみを加え、沸騰させる。蓋をして弱火で15分、水気がなくなったら火を止めて5分蒸らす。
盛り付け 9. 皿にご飯を盛り、その横に豆のスープをたっぷり盛る。豆がご飯に少し流れ込む程度の量が目安。
食べ方
皿の上でご飯と豆のスープを混ぜながら食べる。ランチ(almoço)が主な食事の場面で、午前11時〜午後1時頃に家族そろって食べることが多い。ファロファ(キャッサバ粉を炒ったもの)や生野菜サラダが一緒に並ぶことも多い。
補足
- 失敗しやすいポイント:豆の浸水を省くと均一に火が通らない。refogadoの炒め工程が短いと風味が薄い仕上がりになる。
- 代用について:カリオカ豆が手に入らない場合、手亡豆や大豆(白)で代用できるが、カリオカ豆特有のほんのりした甘さと薄皮の食感は出ない。黒豆(フェイジョン・プレト)を使うとフェイジョアーダに近い風味になり、別の料理に近づく。
- 時短バージョン:缶詰のインゲン豆(400g缶1個)を使えば煮る工程をスキップできる。その場合、refogadoにそのまま加えて10分煮るだけでよい。風味は本来の7〜8割程度。
- 翌日の楽しみ方:冷蔵保存した豆のスープは翌日さらにとろみが増す。パンに浸けて食べるか、米を加えてリゾット状にしてもよい。
同じ場所でも、毎回違う家族・違う偶然・違う料理になります。