
フェイジョン・カリオカ with ファロッファ
Feijão carioca com farofa / フェイジョン・カリオカとファロッファ
この料理について
フェイジョン・カリオカ(茶豆の煮込み)は、ブラジルの家庭で週に複数回食卓に上がる最も日常的な料理のひとつで、サンパウロ州の家庭では白飯とセットで出されることが多い。フェジョアーダ(祝祭的な黒豆の肉煮込み)とは別物で、これは普段の月曜から日曜の皿だ。ファロッファ(キャッサバ粉の炒め物)は同じ食卓に常備される付け合わせで、食感と風味の骨格を担う。
材料(4人分)
| 食材 | 分量 | 日本での入手 | 備考 |
|---|---|---|---|
| フェイジョン・カリオカ(茶色の斑入り豆) | 300g | 業務スーパー、Amazon、ハラール系食材店 | 乾燥豆。缶詰不可(水煮だと煮汁の旨味が出ない) |
| 水(豆の浸水用) | たっぷり | — | 一晩浸水 |
| 水(煮込み用) | 1.5〜2L | — | — |
| ベーコン(厚切り) | 80g | スーパー全般 | ブロックベーコンを1cm角に切る |
| にんにく | 4〜5片 | スーパー全般 | すりつぶすか包丁で潰す |
| 玉ねぎ | 1/2個 | スーパー全般 | みじん切り |
| 塩 | 小さじ1〜1.5 | — | 最後に調整 |
| サラダ油 | 大さじ1 | — | — |
| ローリエ | 2枚 | スーパー全般 | — |
| ファロッファ用: | |||
| ファリーニャ・デ・マンジョカ(キャッサバ粉) | 200g | KALDI、富澤商店、Amazon | 「farinha de mandioca」で検索。生キャッサバ粉・粗挽きタイプが理想 |
| ベーコン | 50g | スーパー全般 | 細切り |
| バター | 大さじ1 | スーパー全般 | マーガリン代用可 |
| 塩 | 少々 | — | — |
| パセリ(あれば) | 適量 | スーパー全般 | 生のイタリアンパセリ推奨 |
アレルゲン:小麦なし。乳製品(バター)。豚肉(ベーコン)。
ソース照合メモ
| 食材・工程 | 現地語ソース | 英語ソース | 日本語ソース | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| フェイジョン・カリオカ(茶豆) | サンパウロ州で白豆でなくこの豆が使われると複数記述 | 複数レシピで確認 | ラテン大和・クックパッドに記述あり | 必須 |
| にんにく・玉ねぎのベーコン炒め(refogado) | ポルトガル語圏レシピの共通基本操作として確認 | 共通 | 共通 | 必須(省略禁止) |
| ローリエ | 複数ポルトガル語レシピで確認 | 確認 | 記述あり | 必須 |
| 塩のみで味つけ(スパイスなし) | 「肉の旨味とニンニクと岩塩の塩味のみ」と明記 | 共通 | HowTravelに明記 | 必須 |
| ファリーニャ・デ・マンジョカ(キャッサバ粉)のファロッファ | サンパウロの日常食卓に必須の付け合わせとして複数確認 | 確認 | ラテン大和・noteに記述 | 必須 |
| 白飯(arroz) | arroz+feijãoの組み合わせはブラジル家庭の基本として全ソースで確認 | 共通 | 共通 | 必須 |
| オレンジスライス添え | 複数ソースで確認 | 確認 | newt.netに記述 | オプション(フェジョアーダでの習慣。日常のフェイジョンでは任意) |
この料理を成立させる核
- 豆の煮汁ごと食べる。水煮缶や豆だけの仕上がりにしない。煮汁がとろりとした「ソース」になることがこの料理の本体
- refogado(レフォガード)を必ず作る:ベーコン→にんにく→玉ねぎの順に油で炒め、この炒めた脂と香りを豆に加える。この工程を省くと平板な豆の煮物になる
- ファリーニャ・デ・マンジョカを炒めたファロッファを別皿で出す。これがないと「ブラジルの日常の食卓」にならない
- スパイスを使わない。ハーブも最小限(ローリエのみ)。調味料は塩だけ。ここにガラムマサラやクミンを入れると別の料理になる
- 白飯・フェイジョン・ファロッファの三点セットで1食
作り方
【フェイジョン・カリオカ】
- 豆を水でよく洗い、たっぷりの水に一晩(8〜12時間)漬ける。
- 浸水した豆の水を捨て、新しい水1.5Lとローリエを入れ、圧力鍋なら中火で20分加圧(または普通鍋で豆が柔らかくなるまで1〜1.5時間)煮る。豆が指でつぶれる柔らかさになればよい。
- 別の厚手鍋かフライパンにサラダ油を中火で熱し、ベーコンを炒める。脂が出てきたらにんにくを加えてさらに炒める。にんにくが色づいてきたら玉ねぎを加え、透明になるまで炒める(これがrefogado)。
- 煮あがった豆を煮汁ごと3の鍋に加える。全体を混ぜ、弱火で10〜15分煮込む。
- 豆の一部をスプーンの背で潰すか、鍋の縁に押しつけて崩す。これで煮汁にとろみがつく。塩で味を調える。
【ファロッファ】
- フライパンにバターを中火で溶かし、ベーコンを炒める。
- ベーコンから脂が出たらファリーニャ・デ・マンジョカを加え、木べらで絶えずかき混ぜながら炒る。粉が均一に黄金色〜薄茶色になったら火を止める(焦げると苦くなる)。
- 塩で味を調え、刻んだパセリがあれば混ぜる。
食べ方
白飯を皿に盛り、隣にフェイジョンを煮汁ごとよそう。ファロッファは別の小皿か皿の端に盛り、食べながら豆と混ぜるか、飯の上にかける。スプーンで食べる。
補足
- 失敗しやすいポイント:ファロッファは火が強いと一瞬で焦げる。中火でつきっきりでかき混ぜること。粉が多少不均一な色のほうが食感がある
- フェイジョン・カリオカの代用:日本では手に入りにくい場合、金時豆で代用可能。風味はやや甘みが強くなり、本来の土っぽさは出ない
- ファリーニャ・デ・マンジョカの代用:入手不可の場合は粗めのパン粉(乾燥)で代用できるが、食感はより軽くなり、キャッサバ独特のざらっとした口当たりは出ない。この代用は風味の変化が大きいため、可能な限りAmazonまたはKALDIで本物を入手することを勧める
- 時短:圧力鍋使用で全工程1時間以内に収まる。豆の浸水を省くと煮崩れにくくなるため、浸水はできるだけ守ること
- 翌日:フェイジョンは翌日さらにとろみが増して旨味が深まる。冷蔵で3日保存可
同じ場所でも、毎回違う家族・違う偶然・違う料理になります。